趣味プログラマによるOSS開発日誌

趣味で作っているOSSソフトウェアの紹介や関連技術の紹介、楽曲製作、Webデザイン勉強状況を紹介します。

【耳コピ&コード進行分析】 Undine (アーシャのアトリエ)

アーシャのアトリエから戦闘曲『Unidine』を耳コピしてみました。
※ 相変わらずゲームはプレイしたことがありません。。。

楽曲情報

曲名 Undine
BPM 170
key(調) G(ト長調
作曲者 阿知波大輔
ジャンル ゲーム『アーシャのアトリエ』BGM(戦闘曲)

耳コピ動画

YouTube

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ニコニコ動画

コード進行

イントロ

  • コード

| Em | % | C | D |
| Em | % | C | D |
| Em | % | C | D |
| Em | % | C | D |

  • コード(度数表記)

| VI | % | IV | V |
| VI | % | IV | V |
| VI | % | IV | V |
| VI | % | IV | V |

戦闘曲らしい激しいイントロですね。 アコギのコード弾き、エレキギターのベースや存在感のあるストリングスによる迫力ある演奏は、プレイヤーに戦闘開始の印象を与えてくれます。
コード進行は非常に単純で、ひたすらEm-C-D(VI-IV-V)を繰り返しています。これはT-SD-D系コード進行の中でも、最も一般的なコード進行です。

Aメロ

  • コード

| Em | % | Bm | % |
| C | D | Em | C D |
| Em | % | D | % |
| C | D | Bm | % |
| CM7 | % | D | % |
| Bm7 | % | Em | % |
| C | % | Bm | % |
| Am | % | Bm | % |

  • コード(度数表記)

| VI | % | III | % |
| IV | V | VI | IV V |
| VI | % | V | % |
| IV | V | III | % |
| IVM7 | % | V | % |
| III7 | % | VI | % |
| IV | % | III | % |
| II | % | III | % |

激しいイントロから一変して、フルートがメロディを担当する静かなパートに移ります。
使用されている楽器の数が少なく、アトリエシリーズらしい、優しい感じのサウンドとなっています。
後半からはアコギが加わり、Bメロへ自然と繋がります。 また後半では、王道進行(IV-V-III-VI)が使われていますね。

Bメロ

  • コード

| C | % | D | % C |
| Bm | % | Em | % D |
| C | % | Bm | % |
| Am | % | B | (N.C.) |

  • コード(度数表記)

| IV | % | V | % IV |
| III | % | VI | % V |
| IV | % | III | % |
| II | % | IIIM | (N.C.) |

ピアノがメロディを担当し、ストリングスが加わります。Aメロに比べて使用している楽器数を多くすることで、サビに向けた盛り上がりを聞き手に意識させます。
コード進行は王道進行(IV-V-III-VI)をアレンジしたものになっているため、戦闘曲の激しさの中に切なさが感じられますね。ピアノのメロディ弾きとあわせて、泣きの要素が含まれている部分です。 ただしVとIIIの間にIVを短く入れることで、VからIIIへ変化する際の緩衝材的な役割を果たしています。王道進行の強烈な印象を和らげて、Bメロがサビにならないようにしたのでしょうか。
Bメロの最後のIIIMは不思議な感じのするコードです。その直後にN.C.となっていて、サビに繋がることから、聞き手にサビを意識させたいのでしょう。

サビ

  • コード

| Em | F#m-5 | G | Am |
| C | G | Am | Bm |
| Em | F#m-5 | G | Am |
| C | G | Am | Bm |
| C | D | Em | % |
| C | D | C | D |

  • コード(度数表記)

| VI | VII | I | II |
| IV | I | II | III |
| VI | VII | I | II |
| IV | I | II | III |
| IV | V | VI | % |
| IV | V | IV | V |

サビのメロディは再びフルートが担当します。Bメロに使用されている楽器と構成が似ていますが、ストリングスなどの楽器の音量が大きくなっているため、サビらしい盛り上がり感がありますね。
サビらしく、コード進行も上昇進行が2回続いています。こういう戦闘曲のサビには上昇進行がぴったりですね。
最後のIV-V-VIから続くIV-V-IV-Vは、上昇進行が2回続いて疲れた聞き手に惰性感を与え、聞き手を落ち着かせているようにも見えます。エンジンを使いすぎて発熱で熱くなりすぎた機械を冷ますような感じでしょうか。

Cメロ

  • コード

| Em | % | C | D |
| Em | % | C | D |
| Em | % | C | D |
| Em | C | D | Em |

  • コード(度数表記)

| VI | % | IV | V |
| VI | % | IV | V |
| VI | % | IV | V |
| VI | IV | V | VI |

曲の終わりであるCメロはエレキギターが印象的でした。サビが終わったあとのパートのため、非常に静かなアレンジとなっています。
コード進行は、イントロのコード進行と同じものが使われています。BGMのためCメロの後はループしてAメロに移行するので、Aメロに自然に繋げるためにイントロとCメロを同じコード構成にしたように見えます。

感想

ロック調の激しいギターがベースやコードを担当して戦闘曲らしさが前面に出ています。
と言いつつ、激しい曲なのかと思いきや、フルートやピアノがメロディ、ストリングスがコードをそれぞれ担当することで、アトリエシリーズらしく優しい感じを出しているところが印象的でした。

ゲーム自体プレイしたことがないのですが、アトリエシリーズの戦闘曲は本当に良い曲ばかりです。
ググってみると、作曲者の阿知波さんはHM/HRを担当することが多く、その曲調に定評があるようですね。