Blenderをソースコードからビルドしてみました
オープンソースの3DCG制作ソフト『Blender』をソースコードからビルドしてみました。
Blender自体はアドオン開発でよく触っていましたが、今まではリリースされたものを使っていたので、ソースからのビルドは今回が初めてです。
なぜソースからビルドして使うという面倒なことをやるかですが、ソースからビルドすると以下のようなメリットがあります。
そして作って終わりだったソフトが、Blenderのコミュニティでフィードバックされてどんどん成長していくことが新鮮で非常に面白かったです。
また、3DCGソフトの内部処理に興味があり、これまで特定のOSSコミュニティにて集中して取り組んだことが無いので、1つでも気に入ったコミュニティにフィードバックしたいという思いもありました。
こんな感じでアドオンでコミュニティに貢献してきた私ですが、やはりBlender本体の修正が必要なことを望んでいるユーザってそれなりに多いようです。
そこでアドオンだけでなくBlender本体も理解して修正も出来るようになれば、さらにコミュニティへフィードバックできるのではないかと思い、最初の取っ掛かりであるBlenderのビルドを行なってみました。
ビルドの手順は公式のWikiを参考にしています。
Dev:Doc/Building Blender/Windows/msvc/CMake - BlenderWiki
ただし手順があっても簡単にいかないのが世の常で、Wikiの手順でうまくいかなかった部分もいくつかありました。
詳しくはQiitaなどで今後記事にする予定ですが、詰まった部分を今後Blenderをビルドする人のために書き残しておきます。
いくつか詰まりはしたものの、Visual Studio 2013で何とかビルド&デバッグ実行することが出来るようになりました。
ビルド成功の記念としてブレークポイントを設定し、ループカットを実行してプログラムを一時停止させている画像を貼ってみます。